縄文人と遊び

上野の国立博物館で開催されている「縄文展」に行ってきた。

国内で開催された縄文の展示会で最大規模だろう。

最古は7000年前から1万年前の土器まで展示されている。
初期の土器でも縁取りにデザインが施されており土器全体にも紋様が施されている。世界の四大文明に比べていち早く創意工夫が生まれているのは驚きだ。

有名な中期に生まれた火炎式土器の展示で考えてみた。

機能を無視して燃え上がるような形態を創り上げた縄文人の状態になってみると、遊び心があったんだろうという結論。土器を創り上げるには抱きかかえるように作ったと推測するが、機能ではなくエネルギーがある曲線やそこから吹き上がるようなフォルムの数々を生み出す遊び心。皆で創り上げた土器を鑑賞し合って面白がる文化。縄文人のコミュニティが統制された政治的形態とは無縁の集団的エネルギーに満ちていることを感じる。
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