デフレ宣言しても。。。

デフレ宣言しても。。。

政府がついにデフレ宣言してしまった。2008年9月から何とかインフレに持って行こうという政策が、功を奏さず、アメリカを始めとする国債ジャブジャブ発行で持たせているけれど、潜在的には、カンフル剤にしか過ぎないことを感知している。
しかし何もやらなければもっとひどいという現実もある。
1929年の大恐慌の際は、始めの1年でガクッと下げ、翌年そして翌々年、また永遠に景気の良さを謳歌できるかと思った矢先、さらなる下げに突入し、6-7年続いたという歴史がある。

資本主義は内部にバブルと恐慌を内蔵している。

資本主義の未来が、いくつかのパースペクティブで語られ、
中国、インド、ブラジルなどBIRICsの中産階級の内需拡大を資本主義の次の巨大マーケットとして見ている、とか
環境、安全、健康のテーマがより重要になる、などいろいろある訳だけれど、
その前に、今までの土台と例えば給与ベースが崩壊しつつあるので
多くの人たちが大変な事態に直面することも確かであり、今回、行くところまで行くことになる。

以前、ある相場師の方から聞いたこと、
相場の世界には、まるで神が宿っているかのようだと。

売った買ったのを繰り返していても、長い目で見れば
お釈迦様の手の内のようなもので
その中で遊んでいるだけなのかもしれないというような意味だ。

つまり、なるようにしかならない、ということでもあり、
究極はエリートと呼ばれる人たちが、政策で何とかしようともがいても
結果は何ともならず、世界は自然治癒力に任せるしかない、というものだ。

当たっていると思う。

元は、地球があり、自然があり、そして、人間が生きているという元を考えてみると
自然は必ずバランスを取ってくるので、
欲にかられた金融業界の人間たちが作り上げてきたシステムが崩壊するだけの話であって
何も私たちまで一緒になって壊れることは無い!と最近強く思う。

言い方を変えると、
地球は怒っているぞ、自然は、人間たちよ、いい加減にしろ、と叫んでいるように思う。

白人は、自然に対しての恐怖が根っこにあるので、自然に対して戦うのだが、
日本人のアニミズム感は、全く異なる。

料理、そして日本人

金曜はいつも母と定例の夕食会となっており、久しぶりに阿佐谷でお気に入りのレストラン・「グルトン」に出かけた。
10人ほどしか入れないので、こじんまりとした良い店だ。
オードブルのサーモン、メインディッシュの牛ホホシチューは、いつもながら美味しく、ボルシチスープが体にしみわたる。
コースで4000円だけど、阿佐谷の穴場だと思う。ランチは1300円ほど。

2回目も行きたいなあと思うレストランは、1~2割だろうか。阿佐谷ではグルトンとオザワが残った。

グルトンのシチューは、恵比寿のキッチンボンと良い勝負。

キッチンボンは、レンガづくりの時代から知っていて、あそこも美味い。20代の頃で先輩に連れていってもらい、なんて美味しいシチューなんだろうと感動した。

最近、これは美味い!の感動ものが、「焼きあごふりだし」。まるも(株)で販売されているこの商品をお客さんからいただいた。

出汁だけで飲めるほど美味い。

10代20代の人たちが、体の人間を訴えているのは、ファーストフードが中心の食生活に影響があるだろう。たぶん食生活がひどい。

私は、この夏から、朝はニンジン・りんごジュース、昼はそばくらい、そして夜はしっかり食べるという食生活をしている。
いろいろと調べてみるに、食べ過ぎほど健康に悪いものはなく、美味しいものは少し食べると満足する。ファーストフードやコンビニ弁当は、食育の元を外しているため、体の満足感がないだろう。

よく言われることだけれど、人間の遺伝子は、飢餓状態に強く、食べ過ぎには弱い。

体が求める美味しい料理を食べることほど大切なことは無いのだけれど、体と命の欲求を分からなくなってしまっている人たちも多い。
頭で考えると、○○を食べなくちゃ、となるけれど、体が要求しているものは違うことがある。

意識のレベルではわからないことを、体は正直に訴えており、その声は時に、SOSだったりする。
命は先に生きよう生きようとしているけれど、意識でおかしなことをやってしまうと、結果として病気になる。

5年ほど前に1週間の断食をやった。水はOK、塩分は×。8kg体重が減り、そして今も変わらない。一度、リセットしないと分からないことも多い。

そして、掃除。要らないものはさっさと捨てて空間をきれいにする。

日本人の文化的な真髄は、引き算にある。

全部無くして、そこから生まれてくるもの。茶道も然り。何も無いところから生まれてくる。
それは個人がどうのこうのではなく、自然と調和した命の美しい空間が拡がりだす。

分断された意識では捉えきれない生命の躍動。

日本人はまだ自分たちのことを知らないと思う。