友人の招待で農業体験に行った。長野県中野市。
自然農法で農業するお宅だった。昨年夏に食べたミニトマトが今までに食べたものの中でとびきり美味しかったので行ってみた。 自然農法とは農薬を一切使わずに土を作り直すことから始める。 土を掘り返してみると、ミミズが出てくるわ、小さな虫がにぎやかで、こんなに土が豊かだったのかと分かる。ミニトマトの美味しさはこの土から生まれていたのか!
草刈りをやった。赤い茎の草は繁殖力が強く横に伸びてくるから根っこから引き抜かなくちゃいけない、と教えてもらいながら友人とひたすら草刈りをやる。
隣の畑がほったらかしで、セイタカアワダチソウが繁茂していた。畑の中で一番強い雑草が繁殖してしまうという。 だから生物が多様な環境を作ることが大切との話。
農業は土だ、という説は知っていたが、実際に触れてみて、いろんな生き物が生息していることを体験する。そして朝、つぼみだったマツバボタンがたった3時間ほどで昼には辺り一面に花を咲かせていて驚く。凄い。
お話を伺うなかで、この数年で特に冬雪が降らなくなったと。日本での気候変動は夏よりも冬が顕著になっている。(関連投稿:利根川水系の水不足と暖冬の影響)
関連資料
科学雑誌 Natureより
生態学カテゴリー
Nature 537, 7618
2016年9月1日
生態系内で限定されている資源が複数あると、種間のトレードオフが可能となって種共存の可能性を高めることが、理論によって示唆されている。今回W Harpoleたちは、この理論について、全球規模で展開された栄養素添加実験である「Nutrient Network」共同研究のデータを用い、植物群落を対象として検証を行った。複数の大陸の45の草原で実施された複数年にわたる栄養素添加実験のデータを集約して解析した結果、添加した栄養素の数が増えると植物種の多様性が低下することが分かった。これらの知見は、地中の資源をめぐる競争が植物種の多様性を高めていることを示唆している。