金融不安の時代において起こっている現象の中で、為替相場でドルフランが上げているという現象がある。
アメリカの景気が悪いのだったらねドルが下がっても不思議ではないと思うが、逆なのである。
これをどう考えるかというと、いまアメリカがつぶれたがマズイ、
従ってつぶれそうなアメリカにドルが還流していると考えるのが正しいのかもしれず。。。
損失補填の海外からのドル還流とみるのも正しいのかもしれず。。。
または、ドルの資金調達に困難をきたした金融機関や投資家が自国通貨を売って米ドルを買うことで資金調達を図っている現象かもしれず。。。
ユーロドルはピークの1.6から1.30まで落ち、オーストラリアドル/米ドルは、0.98から0.64まで下げた。それに伴ってユーロ円、豪ドル円が下げ足を速め、ドル円を引き連れて落ちていった。
ドルフランは上がっても、ドル円は円高基調なのである。
2003年2004年に行われた33兆円にものぼる円安相場を作り出す為替介入が、(これは小泉・竹中政策でもあったわけだが)、現在の円安バブルの崩壊がとどめを指しており、単に高金利通貨を思っているとスワップ貯金が溜まると思っていた人たちをどん底に叩き落とした。
長い目で見ると、基軸通過の無い変動相場に入っているのかもしれない。もちろんのことながら金本位制には戻れない。
アメリカはサバイバルに成功しても、日本が円高基調を克服する世界の中での戦略を生きない限り、日本は沈没する。