あなたってこういう人だよね、
その言葉を聞くと、
君が勝手に決めてんだろう、と言いたくなる。
人はもっと豊かな可能性を持っているにもかかわらず、なぜ人間を規定するような言葉が出るのか。
ペルソナ(仮面)で安心しあう人間の意識は、社会生活を営む上で、簡単便利ななまけものの手法にしか過ぎず、自分が意識で作り上げているアイデンティティーは、本当の自分でないかもしれないのに、せっせせっせとその意識で牙城を固めている自己防衛の悲劇としか言えない。
内部の声を止めること。ノイズを払ってみること。
自然、大いなる働き。
昔、山岳部だったので、多くの山に登った。
今でも登る。
一人で山に入り、夜を迎える。
テントから出て、寝袋一つで、星空を見上げる。
山に同化していく。目が慣れてくる。
始めは音に恐怖を感じるが、次第に無くなり、山に同化していく。
太陽とともに起きる。
鳥の鳴き声が祝祭のように美しい。